さて、早いもので6日目最終日です。いよいよスタートした場所「白馬駅」に戻っちゃう日です。
白馬駅には明るいうちに着きたいよねと、早出します。種池では休憩程度で午前1時には歩き始めていました。真っ暗の中、爺が岳南峰は30分ほどであっという間でした。山頂からは、はるか下の扇沢の駅舎の灯りを見ながら温かくなった体を少し休ませました。爺が岳は、23歳、大町の中学校で働いているときにトレーニングで登っていた山なので、それ以来だったかな。約20年ぶり?柏原新道もたまにはいきたいな。南峰を過ぎると、中峰、北峰は今回は真っ暗なのでスルーして冷池へ。まだ2時半。けっこうスムーズに進んでいます。布引山を通過して鹿島槍ヶ岳南方へ。岩場が出てきます。北峰は爺が岳同様、真っ暗なためスルー。明るいときまた来ます。
いよいよ最後の難所、八峰キレットです。といってもこれまでのキレットや岩場よりは難易度は少し低めでした。けれど暗かったため最大限の集中力を発揮。僕は一歩一歩大変でしたが、なぜか将悟さんはここで眠くなっていたな。でも歩くの速かった。不思議だ・・岩場が日常ということか!?
このあたりで日の出になった。 ブーメラン最後の朝。明日の朝は自宅のベランダになるはずだよね。ここまで二人で6日間素晴らしい朝陽を見てこれたことに感謝しながら、この日も最高!ライチョウが迎えてくれた。
最低鞍部のキレット小屋の手前がはしごや鎖があって歩くのに時間がかかった。小屋からのお客さんも数名登ってきました。
立山連峰がきれいに見えてきます。ここは後立山。数日前に南下していた山々を見ながら北上。いや~戻ってきましたね。もう五竜は近い。そうすると唐松もすぐそばだ。五竜への登りは急だった。もう残りわずかだと思えば、大したきつさではない。二人で立山を見ながらこの旅を思い返しながら、思い出話をしながら歩いた。
五竜についた。でかい!かっこいい!少しだけ休んですぐに五竜山荘へ。暑くて水分補給。天気は良すぎて、何も言うことがない。しばらく歩くと、いました。世界のショウフジマキ。彼とは北鎌尾根以来の再会です。カメラマンである彼らも何度も上り下りを繰り返し、最高の撮影をしてくれました。ほんとにありがとう。最高のパートナーです。
翔君と合流して、いつものワッサーをいただいてしまった。重たいのにほんといつもすみません汗。。。ありがとう。景色の良いところで休憩して3人で唐松を目指します。山頂は初日に踏んだので手前の分岐で白馬駅方面に。「初日はこの先通過できるか不安な気持ちで進んだよね」祖母谷方面を見ながら白馬方面へ下山。登りはもうないね。もう終わってしまう寂しさとゴールの楽しさとが混ざり合って、何とも言えない感情。不帰の嶮や白馬三山を見ながら記念撮影。初日からあっという間の6日間。
いい旅だった。心からそう言える。それは二人で、怪我も無く、天気もよく景色も最高、サポートとも楽しく交流できたからだろう。いつも思うことは、山で何かを達成することは、それらの要素はとても重要だと思うんだけど、その上に、仲間や環境への感謝の気持ちが心の奥底から湧いてくる、それがいいんですよね~。何もなしに自然と、みんなありがとう!っていう気持ちになれることがすごくいいんです。
八方尾根のスキー場に出る手前で足首を何回か捻った。Xテープしていたので大事にはならなかったが、足首の上が少し痛くなった。気の緩みか。高校の頃から最後で捻挫するパターンが多い。ラスト集中!
スキー場は草ボーボーと暑さで意外と大変でした。途中ゴンドラの駅舎で一足お先に二人でレモンスカッシュで乾杯!
名木山ゲレンデを下り、集落へ。みちうさんともスタート以来の再会。前泊をさせてもらったり、きゅうりの差し入れをいただいた丸石旅館に寄って挨拶をしてメイン通りを白馬駅方面へ進む。もちろん途中にはフルマークス白馬店があり、温かく荒いお迎えをしていただけることは想定内でしたよ~。
白馬駅。今までで一番体は疲れたかも。でも心は一番元気だ。最高の6日間をありがとう!
行動時間12時間18分 移動距離 30.72㎞ 1823mD+
トータル
5日9時間16分 移動距離265㎞ 21500mD+
さて、次は何をしましょうか???
yamamoto kenichi
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