第1章 準備
望月さんとこの計画が浮上したのは確か5月くらいかな。去年から「勝手にペアの部」といって、二人で走る、ということに取り組んできた。今年に入りOSJ新城の32㎞のレース、その後は静岡山梨県境近辺を中心に二人で山行した。
その中で、この話が出てきたと思う。「夏には北アルプスいこうぜ!」まるで山好きの高校生の夏休みの楽しみみたいな感じ(笑)。普段は地元南アルプスで活動している私たちにとっては、北アルプスはちょっと特別な場所なんですね~。ルートは望月さんが少しずつ提案し、その都度僕に相談してくれて、決定していった感じだ。
将悟さん:「北鎌尾根もいかな~い?」
僕は一応少し悩むも、「いきましょう!」
だいたいがこんな感じのやりとりである。一緒に山に行けないときはオンラインで装備の計画やルートについての話をした。とにかく僕は今までにないほど、ルートの下調べをした。8月1日のスタートに向けて徐々に緊張感が高まっているのが分かった。
前日7月31日。将悟さんと私の韮崎の自宅で合流し、その後フルマークス白馬へ。江口店長が店前でセール品を並べて自家発電しながらテントの下で自転車をこいでいた。もう4時間もこいでいるということだ。この日も体を張ってお仕事していました。この江口君に会いたい方はぜひフルマークス白馬店へ急いでください!そんな江口君を横目に、雨が降りだしそうな感じだったので、急いで店前の駐車場で互いの装備を最終確認した。
僕はウルトラスパイアの今年発売されたばかりのエピック(30L)にぎっしり詰め込んでいった。将悟さんはブルーパーというザックで、世界に2つとない望月将悟オリジナル品だ。
着用装備、これは基本的に動くときに身に付けているもの。
ダイナミックTee(フーディニ)、PPインナーウエア(オンヨネ)、ペースウインドショーツ(フーディニ2022春発売)、デソリボクサー(フーディニ)、シューズ(サロモンSlabウルトラ3)、インソール(スーパーフィートカーボンシン)、薄手のソックス、ヘッドランプ(ペツル)、キャップ(オークリー)、サングラス(オークリーレーダーロック)、ポール(シナノ)、時計(スント9)、
以下はザックにしまい込んで、僕が持ったもの。
1)ウエア類
レインウエア(ノローナdri1)、超軽量ダウン(ノローナ)、温かいインナーウエア上下(オンヨネ)、着替え一式(Tシャツ、インナーシャツ、靴下、パンツ)、フルマークス手ぬぐい、グローブ3種(指切り=ヘストラ、マウンテンバイク用=POC、防水ミトン=フーディニ)、ヘアバンド(フーディニ)、マスク
2)生活装備
テント一式900g(ヘリテイジ)、折り畳みカップ200ml、折り畳みソーラーランタン、軽量マット110㎝、防水シュラフ(sol)、コンタクトレンズ、歯ブラシ、リップクリーム(ブリサマリーナ)
3)登坂装備として
ピッケル、8本歯アイゼン、ハーネス、ヘルメット
4)非常用装備
捻挫防止テーピング(ニューハレXテープ)、絆創膏、消毒液、ガーゼ、ポイズンリムーバー、ティッシュ、携帯トイレ、エマージェンシーブランケット、水筒750ml×2本、鈴、常備薬
5)その他の装備
デジタルビデオカメラ(Osumo action)、デジタルカメラ(オリンパスタフ)、コンパス、地形図、行動予定表、家族の写真
6)補給食
おにぎり(初日15個)、ハニースティンガージェル、ベスパハイパー、ベスパリカバリー、ベスパプロポリC、塩熱サプリ、マグマアスリート青汁、水、アルファ米、パン、マナバー、ナッツ、ようかん、鮭ふりかけ、サムズプロテイン
ロープと炊事用のガスバーナーは将悟さんに持ってもらい、ザックは10㎏ちょっとほどだろうか。岩場をスムーズに抜けるためにはやっぱり軽いほうがいいですな。
サポートとのコンタクトは2日目昼、3日目夜、5日目昼の3回。ここで食料の追加と使わなくなった道具の回収をしてもらう計画をしていた。
合計6日間でどこまでできるか、お互いに予定もあるので、日程はこれ以上延ばすことはなく悪天で停滞するようなことがあれば、ブーメランは小さい軌跡を描いて戻ってくるということになる。いわゆるショートカット。なんとか予定通り行きたいという僕たちの気持ち。でも無理もできないという気持ち。二人なのでお互いの調子を見ながらの判断となる。二人だから、感動も共有できるし、夜も一人じゃないし、なんかあったとき一緒に考えることできるし、楽しいことばかりじゃないか!!
夜は白馬のメガ盛りの店、「絵夢」で夕食をいただき、丸石旅館でつるつるの温泉に入り、10時頃には寝ました。丸石は僕が19歳から25歳までアルバイト(居候)していた旅館。ごはんもすごくおいしいです。
つづく・・・・(まだスタートしないのか!)
次回は、1日目 「え?行けるの?行けないの?」
yamamoto
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