第2章 いきなり「え?行けるの?行けないの?」

一日目《白馬三山~不帰~唐松岳~祖母谷温泉~欅平~水平歩道~阿曾原温泉》

いよいよです。8月1日午前3時白馬駅をスタート。寒くなく暑い猿倉までのアスファルト約10㎞ほどをてくてく走る。これまでの緊張感から解き放たれるときがきた!フルマークス白馬江口店長が自転車で猿倉まで伴走してくれた。昨日、望月さんと初対面だった江口君、将悟さんに質問攻めです(笑)。白馬在住ハンガーノック松井くん、ベスパスポーツサプリメントの齋藤監督、藤巻カメラマンは先回りして猿倉へ。武部カメラマンはすでに山の中。途中、ガレットで有名な、あの「三八商店」の前では松井君の奥様が午前3時過ぎにも関わらず暗闇の中応援してくれている。ありがとうございます。走っているとすごく暑くて、Tシャツを脱ぎインナーのみで走る。ペースは無理しない感じ。上り坂のためか、重さがあるためか、汗をすごくかいた。猿倉で登山届を提出し、いよいよ登山開始。

猿倉荘前にて。二人ともお尻が汗でびっちょっちょ。
©fujimaki sho
概念図のルートの線の軌跡が、こっくりさんの動きです
「こっくりさん、こっくりさん、今週はどの山がおススメですか?」
©fujimaki sho

白馬大雪渓を通過する頃、朝日が稜線辺りを照らしている。ブ~ン、と聞こえてきた。最近この「ブ~ン」に敏感ですぐ空を見渡し何かを探す癖がある。そんな人多いんじゃないですか。先回りをして朝陽で僕たちを狙ってくれている努龍君。彼にしても、翔君にしても、体力が普通じゃないカメラマンだから、いつもとてもいい場所へすごいスピードで行き、考えられない守備範囲で最高の撮影をしてくれる。今回の旅も、二人が撮ってくれる写真はとても楽しみにしているものの一つだ。

久々の大雪渓、涼しくて気持ちよいです
©takebe doryu

 雪渓を抜け、頂上宿舎の前で給水をし、白馬岳へピストン。山頂付近では結婚式を挙げているカップルとその仲間。僕たちも遠巻きから拍手を送らせていただきました。ここは富士山同様、観光地でしたね。山頂のすぐ下には巨大な山荘があり、山頂アタックのサポートをしている。素晴らしいロケーションに大勢の登山客。まるでディズニーランドでキャラクターと写真を撮るかのように、山頂看板手前で写真撮影の順番待ちをしていた。

「山頂手前はお花畑もきれいですよ~」by望月将悟
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雲海の中、おめでとうございます!

そのまま杓子岳、白馬槍が岳を通過し、不帰のキレットへ。ここは岩場。鎖も少しある。以前、高校教員時代に山岳部の生徒数名と顧問二人と共に、今回とは逆の北上(唐松→白馬)したことがあるのでなんとなく雰囲気は知っていた。その時は9月20日ころだったけど、岩場の途中でみぞれになり、それが雪に変わり、天狗山荘へ急いだ記憶が。顧問の先生の体調が悪化して、急遽テントではなく小屋に泊まってもらった思い出がよみがえりました。いろいろな意味で山岳部の顧問は本当に大変なのである。生徒を山に連れて行くには彼らと同等かそれ以上のトレーニングをしなくてはならないんです。そんなことを将悟さんと話をしながら進んだ。

ここまでは気持ちの良い稜線歩き(走り)だったので、全身を使う岩場は新鮮で楽しかった。体調は良好。無事に通過して唐松岳に差し掛かったところで、この先の欅平で待機している藤巻カメラマンから今後の進退にかかわる衝撃の電話が!!!

白馬槍が岳をバックに。気持ちよすぎて、ただそれだけです。
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不帰の嶮(不帰キレット)の核心部。2峰北峰を目指します!
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鎖、ロープ、サイン、しっかりしています
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あっ、その電話とは、、、、

藤巻C「今朝、阿曽原への水平歩道が一部崩落して、今のところ通れないようです!」

望月L「え?・・・・・・・・ん???」

初日開始早々にして、このお知らせ。なかなかパンチ力ありますな~。

ここが衝撃の電話をいただいた唐松岳頂上です 。平和でした。
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つづく・・・・

(細かく切りすぎているが、最後まで書けますか?自問自答の最近)

yamamoto