雲の上に城がある。そんな伝説がもしあったら、行ってみたいと思いませんか?

トムラウシ山。

ここは北海道に9つある、日本百名山のひとつです。

夏はたくさんの高山植物や雪渓で非常に美しく人気の山で、大雪山国立公園の中心に構える、標高2,141mの山です。

夏に縦走で登られる方が多いのですが、今回は仲間が集まれる貴重な一日を利用して日帰りで行ける短縮コース。

出発時am4:00の気温はマイナス17℃。am6:30を過ぎるとやっと陽が昇ってきました。

寝不足でテンション下がりぎみでしたが太陽の偉大さを感じ、ふつふつとエネルギーも沸いてきます。

急登を二度乗り越えると「滑り沢」と呼ばれるバックカントリースキーでも有名な大きな沢に出ます。 スキーを履いていれば気持ち良く滑れそうですが・・

ふり返ると素晴らしい景色が広がっていました。

雲海と太陽と山

一枚の画像では伝えきれないくらいの美しさ。 城の前に広がる大きな庭園のようです。

夏だとここは恐らく南沼キャンプ場で、 テント場になります。数分で帰ってしまうのはもったいないですね。

山頂直下。25Lながら必要な装備をしっかり収納してくれるザックは PLUS ONE WORKS の Makiri 25

さて、城の最上階めざして登ります。この日は穏やかな晴天で、山頂直下もスノーシューで登れる程度の雪の硬さ。いつもなら風にたたかれてカチコチになり、アイゼン必須の急登です。

着きました。山頂からは周りの山々がとてもくっきりと見え、空の深いブルーと白のコントラストがそれはもう美しく。

天空の城は、息をのむ美しさを見せてくれる城でした。

メンバーの誰もが、生きててよかったとつぶやいた場所。

左奥へと続くのはオプタテシケ山や美瑛富士、十勝岳
石狩岳

帰りは前トムラウシをついでにピークハントし、ぐるっと一周描くように下山。

約21km、10時間の旅でした。

この城に登れる自然があること、太陽と風があること、仲間がいること、身体があることに感謝しながら、気持ちのよいトムラウシ温泉で余韻に浸ったのでした。

FULLMARKSサッポロファクトリー店

伊藤