タイトルと下記写真でピンときたあなた、かなりの山好きですね。


ここは北アルプス剱岳。
この石碑は登山口である馬場島にあります。
先に言いますが、下山してから剱岳バックにこれを見れば、この文言がスーッと心に入っていくこと間違いなしです。

コロナ禍の影響でなかなか外出できていませんでしたが、スタッフに山好きが多いこともあって、雪が降って滑りだす前に登山に行こうという話をしていました。
そして先週の水曜日、4人のスタッフ全員のスケジュールと天気が整い、ついに決行してきました。
そう、場所は”雪と岩の殿堂”剱岳、早月尾根からのワンデイ登山。
目標は全員登頂して、安全に下山する。シンプルイズベスト。

仕事を終えて一旦家に帰り、23時に再集合して練馬を出発。4時過ぎに馬場島に到着し、ヘッドライト付けて4時半にスタートです。


意外と夜明けが早く、5時過ぎには朝焼けが始まりました。


こんな豪雪地帯によくぞここまでの大木が育ったもんです。
なんか手つかずのまま続く自然の歴史を感じますね。

 


太陽が差し込んできた頃、遠くに岩峰が見え、「あれっ、剱じゃない⁉」とテンション上がります。
もちろんそんなわけもなく…
みんな初の早月尾根アプローチなのでよく分かってませんが、ワクワク感でモチベーション高め。


標高が上がってくると、右手は立山の室堂方面。
いつもと見る角度が違えば、違う山に見えたりするもので、これがなかなか面白い。
積雪期に滑りたい斜面の下見も欠かせません。




コースタイム14時間ちょいのコースを、日が暮れる前に下山する12時間行動予定だったため、時間的な余裕はありませんが、水分とエネルギーの補給は時間を決めてしっかりと。
時間に追われていると、意識がそっちばかりに向いて補給が疎かになりがちですが、しっかり動き続けるためには、ペース配分と補給が大事です。
1時間ごとに短めの5分休憩で補給を繰り返します。


行程半分ちょいの早月小屋を過ぎて。
早月尾根は登ってきたルートから富山湾まで見渡せて、いかにこの山が切り立っているのか分かりますね。

ちなみに今シーズン早月小屋は営業していないので、水は下から担ぎ上げる必要があります。
今回は一人3Lは持ち、早月小屋に着いた時点で、下山まで不要な分は小屋横にデポさせてもらいました。


さあいよいよ上部。近づいてきました、剱岳山頂!

 


と思ったら、ここからが難所で登りがさらにキツイ。
写真は下りに撮ったものですが、ずっと急登の岩場がつづき、息は上がりっぱなし。
立山方面からカニのタテバイを経由して登る一般的なルートよりは難しくないですが、通常7~8時間登りっぱなしで疲れもあるので、注意が必要です。




そして頂上からの尾根に合流すれば、すぐに頂上です。
あの白い早月川から延々登ってきてついに!


やってきました剱岳。
それぞれお気に入りの看板を持って。
シッキーと僕は立山方面から登ったことがありますが、初めてやってきた2人もあり過ぎるくらいの登り甲斐と絶景には大満足。
登山口から約7時間の行程でした。

『 絶景の~下り編~ 』へ つづく


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佐藤