登山にも日帰り、小屋泊、テント泊、と色んなスタイルがありますが、今回はグリーンシーズンにテント装備を持って登山する際の、お勧めスタイリングを紹介したいと思います。
最近はテント泊と言えど、テント含め装備品全てが軽量コンパクトになり、20年前に2泊3日のテン泊なら60L以上の大型ザックで15㎏~20㎏を背負っていたのが懐かしい時代になりました。
現在は荷物を極限まで軽量化するスピードハイキングであれば10㎏以下、安全性を考慮した標準的な装備でも40L前後の中型ザックで15㎏以下で荷物を運べますので、その中に入れる装備品(着用物)を紹介したい思います。
①~⑤が必ず持っていく必須装備。
⑥~⑧が天候に合わせてだったり、+αで用意しておくといい装備になります。
数字順に紹介していきます。
①NORRONA 『 bitihorn Gore-Tex Active 2.0 Jacket 』 color : Golden Palm size : S モデル身長 : 172cm 体重 : 70kg
まずは上半身のレイヤリングから。
風雨から守ってくれるレインシェルは、NORRONA 『 bitihorn Gore-Tex Active 2.0 Jacket 』です。同じNORRONAの『 bitihorn dri1 Jacket 』はベンチレーションが付いていて迷いますが、テント泊で行く山は、比較的標高が高いことが多く気温が低めなこともあり、ベンチレーションはないものの、通常のGore-Texと比べて抜群の通気性(透湿性)と160g(メンズLサイズ)という軽さを重視してこちらを選んでいます。(いつもはMサイズを着用)
レインシェルは雨だけではなく、稜線で風が強かったり肌寒いコンディションでも羽織るのですが、とにかくこのシェルは通気性(透湿性)が素晴らしいので、+αでウィンドシェルを持つこともなくなり、装備もシンプルになりました。
逆に日帰りや標高が2000mを超えない山への登山の場合は『 bitihorn dri1 Jacket 』を使っています。
②NORRONA 『 falketind warm1 Stretch Jacket 』 color : Indigo Night size : S モデル身長 : 172cm 体重 : 70kg
中間着のフリースの決め手は、薄すぎず厚くないこと。そしてコンパクトになることです。
フリースは何かと着る機会が多いものです。休憩時やテント内などいつも着用していますが、早朝や寒いコンディションでは行動中も着ることが多く、厚手のものは使いません。
フリースって、結構脱ぎ着が多いですよね。
今シーズン登場したこのモデルは、内側は起毛で気持ちいいのですが、表面が毛足の短いツルっとした質感なので、ザックから出したり仕舞ったりしても、表面に毛玉もできにくいし小さく丸めやすいです。こういうのは薄手のフリースには意外とないんです。
③HOUDINI『 Ms Dynamic Tee 』 color : In Between Green size : S モデル身長 : 172cm 体重 : 70kg
汗っかきな僕は、ベースレイヤーは速乾性を重視し、薄手の化繊タイプを選んでいます。
トレイルランニングなどでも使用しているこのモデルは立体裁断も多めで、生地の余分なもたつきもなくて快適です。
あと、個人的にテント泊でも毎日着替える派なので、小さく丸めて持って行ける点も気に入っています。
④NORRONA 『 bitihorn lightweight Pants 』 color : Caviar size : M モデル身長 : 172cm 体重 : 70kg
テント泊の場合は、基本的にショーツではなくパンツを履くようにしています。
藪などがなく歩きやすい勝手知ったる登山道ならショーツもいいかもしれませんが、標高があって気温が下がること、岩場などで膝を着くことなどを考えると、怪我防止も含めパンツがいいでしょう。
このパンツを選んだポイントは、ずばり薄くて耐久性があること。
すっきりとしたシルエットですが、ブーツを履く際は裾を広げることもできます。
膝とお尻にストレッチ素材を使用することで、段差の大きくなる岩場での動きもスムーズ。
そしてなんと、薄手のパンツにしてベンチレーションまで備えています。
この機能は偉大で、こんなパンツなかなかお目にかかれません。
⑤NORRONA 『 bitihorn dri1 Pants 』 color : Caviar size : M モデル身長 : 172cm 体重 : 70kg
レインパンツはストレッチ&サイドフルオープンのこちらのモデル。
脱ぎ着の多いレインパンツも、ブーツを履いたままパンツを汚すことなくスムーズな着脱が可能です。
この機能があれば、履くのが面倒で雨で濡れるのはもちろん、逆に脱ぐのが面倒で汗でビショビショってこともなくなりますね。
太もものポケットへのパッカブルが可能なモデルで、装備一覧の写真はパッカブルの状態になります。
そして+αのオプション装備。
⑥ACLIMA 『 WOOLNET SINGLET 』
気温の低いコンディションなど、汗冷えが心配な時に携帯します。
ベースレイヤー③の下に着用することで、メッシュ構造とメリノウールの特性から汗冷えを防いでくれます。また防臭効果も抜群で、数日間の着用でも臭いも気になりません。
レディースはT-SHIRTがお勧めです。(メンズもT-SHIRTあり)
⑦NORRONA 『 bitihorn superlight down900 Jacket(M) 』 ※レディースはこちら
秋などを中心に、朝晩が5度以下になるような時には持って行きます。
重量わずか160g(メンズLサイズ)! 畳めば両手で包み込めるくらいの大きさに収納できます。
ポケッタブルタイプではないですが、ノルウェー本国直伝の畳み方はFULLMARKS各店で聞いてみて下さい。
⑧HOUDINI『 Ms Liquid Rock Pants 』 ※レディースはこちら
必須装備には入れていませんが、個人的には必ず持っておくアイテムです。
テン場のリラックスパンツとして、登山パンツがひどく汚れてしまったり破けた場合のサブパンツとして、使い勝手最高です。
ストレッチで薄くて軽くて丈夫。バックポケットにパッカブルできます。
NORRONA 『 falketind 35L Pack 』 color : Indigo Night
そしてこれらの装備を背負うのはこちらのバックパック。
容量が35Lですが、これらの装備とフリーズドライなどの食料、火器、テント、マットの装備がぴったり入ります。
もし入りきらなければ、マットはサイドのコンプレッションベルトに挟めばOK。
装備の多いテント泊ではしっかり背負えるザックがお勧めで、超軽量ザックを背負うより最終的には疲れにくいです。ちなみにこのザックでも830g。十分軽量です。
基本的には上部から中へアクセスする雨蓋式のザックですが、サイドジップからも中へアクセスできて便利です。
テント泊縦走登山の装備をお考えの方は、是非参考にしていただければと思います。
もう少し軽量が良かったり、薄手が良さそうという方にも色々と提案できますので、FULLMARKS各店へ相談してみて下さい。
今回取り上げた必須装備は以下となります。
NORRONA 『 bitihorn Gore-Tex Active 2.0 Jacket(M) 』
price : ¥44,000+tax
color : Indigo Night / Rooibos Tea / Golden Palm
size : S-XL
※レディースはこちら
NORRONA 『 falketind warm1 Stretch Jacket(M) 』
price : ¥14,000+tax
color : Indigo Night / Caviar / Olympian Blue / Pureed Pumpkin
size : S-XL
※レディースはこちら
HOUDINI『 Ms Dynamic Tee 』
price : ¥9,000+tax
color : In Between Green / Rock Black / Endless Blue
size : XS-XXL
※レディースはこちら
NORRONA 『 bitihorn lightweight Pants(M) 』
price : ¥20,000+tax
color : Caviar / Indigo Night/Indigo Night / Elmwood
size : S-XL
※レディースはこちら
NORRONA 『 bitihorn dri1 Pants(M) 』
price : ¥30,000+tax
color : Caviar
size : S-XL
※レディースはこちら