vol.2 はこちら
剱岳の山頂に立った僕ら。すっかり達成感に満たされていましたが、ここまで半日かかっていることを考え、記念撮影はそこそこに滑り降りる長次郎谷のコルまで下降することに。
そしてその先のルートを見て、今日がまだまだ長くなることを覚悟したのです。
photo : Y.Matsuda
コルへ下降する壁は岩も絡み、明らかにミスの許されない斜度感。
早く滑りたいけど、ここは少しも滑ってはいけません。
腐った雪の下には氷が潜み、確かなグリップを感じることができず、手と足4本全てを動員しながら。
下から見ると、岩の上を歩けば良さそうですが、実際は全く岩を使えず。
間違いなくこのシーズン1、気をつかいました。
photo : Y.Matsuda
予定の3倍くらい時間を掛けて、やっとコルに到着。
ほっと一息ついたら、でっかい長次郎谷にドロップイン!
ロケーションやばすぎます!
人間ってちっぽけです。というか、自然がデカいのか。
(剱沢合流地点近くにて)
photo : Y.Matsuda
もう足はプルプル。
それでも安全地帯まで出たので、少しほっとしつつ、ここからは雷鳥荘の夕食&生ビールのことだけを考えて3時間剱沢の登り返しを頑張ります。
疲れ過ぎて剱沢登り返しの写真はないので、一気に剱御前小舎までとびます。(笑)
ついに登りつめた剱沢。そして雷鳥沢の滑降です。
富山湾を照らす夕陽をバックに滑るなんて、もう言葉は要らないでしょう。
プルプルしてたはずの脚は不思議と動き、
ずっと忘れないであろうターンを刻んで、
photo : Y.Matsuda
この景色に、夕食&ビールのことなんか忘れてたりして。
結局この日も滑り込みセーフで夕食にもありつけるも、疲れすぎて静まり返ったディナータイム。
お風呂入ったらバタンキュー。
それにしてもこれほど濃密な一日はなかなかありません。
予定より時間は掛かったものの、天気が崩れないことが分かった上で完結できた、恵まれたロングデイとなったのでした。
最終日は帰りの時間もあるので、シーズンの締めくくりに各々が滑りたい斜面を自由に。
剱岳をバックに滑ってみたり、
顔を出した沢に向かって滑ってみたり、
広い斜面を飛ばしてみたり。
自分の滑ったシュプールを見るってのも楽しいもんです。
そして最後の一本。
終わり良ければ全て良し。このシーズンは印象深いシーズンとなったのでした。
19/20シーズンは少雪と感染症の影響で満足いくシーズンじゃなかった方も多いと思いますが、20/21シーズンはいいシーズンを過ごせるといいですね!
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FULLMARKS 原宿店
佐藤