スウェーデンのグローブ専門ブランドHESTRAが作るスキー・スノーボード用グローブの中で、基準となるグローブを紹介します。
color : Grey
jacket : HOUDINI 『 Rollercoaster Jacket 』
ベーシックモデルとして長らく展開していたLEATHER WOOLというモデルが、デザインをリニューアルして登場しました。
HESTRAの数あるモデルの中で”基準”と言うのは、雪山においてグローブを付けたままビンディングの調整をしたり、アイゼンを着脱する等ある程度の作業が行える操作性がありながら、標準的な保温性を備えていることを意味します。
color : Forest
フィッティングが良いのは言うまでもないですが、手首にはあえてベルクロを付けないシンプルな構造で、着脱がスムーズに行なえるグローブです。
手首周りのパーツが少ないことでジャケット袖口を上から被せやすく、ベルクロとフリースなどがくっ付いたりするストレスもありません。
操作性が良いグローブには、いくつかの要素があります。
まずはグローブの厚み。
これは分かりやすく操作性に直結する要素ですが、こちらのモデルは雪山使用での標準的な保温性に抑えていることで、先述したように雪山での基本的な作業は行なえる程よい厚みとなっています。
color : Grey
次にグローブ全体の柔らかさです。
板を持ったり、ストックを握ったり、アイゼンを扱ったり。
何かと酷使される指先を含めた手の平側は、耐久性の高いゴート(山羊)の革を、甲側に牛革を使用しています。
この使い分けによって、スノー用グローブに求められる丈夫さを担保しつつ、柔軟な動きを実現しているという訳です。
さらに、グローブオイル『 91700 LEATHER BALM 』でお手入れしながら使うことで、まるで自分の皮膚の一部となっていくかのように、柔らかく馴染んできます。
これこそが、本革グローブの真骨頂です。
color : Cork
最後はやはり、手に馴染むなめらかなカッティングが外せません。
繊細な指回りのフィッティングを高めるため、皮の縫合を外側に持ってくる外縫い製法を採用したりと、老舗グローブ専門ブランドならでは作りとなっています。
そして保温性について。
決して厚手とは言えないモデルですが、このウールインナーを採用することで、効率良く暖かさを確保しています。
『 34030 WOOL PILE/TERRY LINER SHORT 』として別売りもしているウールインナーは、一般的なポリエステル(フリース)などのインナーと比較すると、低い気温ではより効果的に暖かさを発揮し、汗冷えも防いでくれるのです。
color : Grey
ハンドカフ(グローブを手首につなぐストラップ)もデフォルトといて付属しているので、写真や動画を撮ったり、リフト上でのスマホ操作時など短時間の作業も、グローブをわざわざポケットに仕舞う煩わしさもないですし、落としてしまう心配もありません。
5本指ならでの操作性は別にして、このシンプルな作りでもう少し保温性が欲しいという方には、ミトンタイプの『 3001621 ARMY LEATHER WOOL TERRY MITT 』がお勧めです。
(ウールインナーは同型のものを使用)
5本指だったり暖かさの点で同じようなグローブとしては、『 3000660 WAKAYAMA 』があります。
ウールインナーという部分は同じですが、『 3000660 WAKAYAMA 』は一色を除いて全体が牛革となり、少し細身という点が特徴です。
今回ご紹介したモデルは、雪山を楽しむグローブを選ぶ際に、一度試着してもらいたい基本のグローブ。
もしあなたが求めてるものと違ったとしても、このグローブを知ることが、自分にフィットするモデルに出会う近道となるかもしれません。
『 3001620 ARMY LEATHER WOOL TERRY 』
price : ¥20,000+tax
color : Grey / Cork / Natural Yellow / Forest
size : 6-11