このレポートは、地球上で人々が安全に活動できる境界を科学的に定義し、その限界点を表した概念である「プラネタリー・バウンダリー」に基づいて作成されています。私たちは、この枠組みをもとにHoudiniのビジネスが与える影響を考察し、活動ポリシーに優先順位を設けました。
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※プラネタリー・バウンダリーとは
スウェーデンにあるストックホルム・レジリエンス・センターの所長であり環境学者のヨハン・ロックストロームが主導する研究で、人類が地球で安全に活動できる範囲を科学的に定義し、その限界点を表した概念のこと。ロックストローム博士を中心とする研究グループが2009年に発表した論文の中で提唱し、気候変動や海洋酸性化、化学物質による汚染など9項目を対象として取り上げ、具体的な限界値を設定したうえで各項目が限界を超えていないかの分析・検証と、人類の活動が地球全体に与える影響を科学的に評価している。2015年に国連総会で採択されたSDGsの基礎ともなった概念であり、その内容に大きな影響を与えた。
私たちの使命は、地球へのマイナスの影響を軽減することだけではありません。長期的にはプラスの影響を与えられるようにと願っており、「プラネタリー・バウンダリー・アセスメント」はその目標のための重要な指針となるものです。
例えば、メリノウール製品を作るための羊の飼育や放牧が、地域の生態系における生物多様性や気候変動にどのような影響を与えるのか。このレポートでは、私たちが製品に使用する繊維が、地球環境や気候変動に及ぼす影響について評価しています。私たちはこのプロジェクトを 3年ごとに繰り返して拡大することを計画しており、それは進捗状況を確認するためだけでなく、世界中のサプライヤーや消費者からの注目と洞察が増えるにしたがって、より詳細な内容を調査する必要があるからです。
「バタフライ効果」とは、些細な出来事や小さな変化が、さまざまな要因を引き起こし、最終的に大きな変化へとつながる現象を意味する言葉です。私たちは、自分達のすべての行動がもたらすバタフライ効果を、ポジティブとネガティブの両方の側面から理解しようと努力しています。これにより、生産、技術革新、製品販売、顧客体験、およびリソース管理において、これまでになかった新しいモデルを構築することができるのです。
Houdiniの「プラネタリー・バウンダリー・アセスメント」はアルバエコの協力を得て作成されました。アルバエコは、持続可能な開発におけるコミュニケーションと教育を担うコンサルタントとして20年以上も活動する団体で、ストックホルム・レジリエンス・センターやその最新の研究とも密接なつながりがあります。本レポートは、アウトドア・アパレルの業界で初めてアルバエコと協同で実施されたものです。
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