Noriko Fukushima
1979年、白馬村生まれ。幼少時代からアルペン競技で活躍し、2004年からスキークロス競技に転向。バンクーバー五輪出場を果たす。現在はフリーライディングの舞台で活動しつつ、白馬岩岳で実家のロッジ「やまじう」とアウトドアガイドサービス「Mauka outdoor」を切り盛り中。
山でも、仕事でも、普段使いでも着る大好きなアイテム。四季を通して白馬で暮らすなかで、着用しない季節は真夏だけというヘビーユーズ。厚すぎず、薄すぎず、そして暖かく動きやすく、もちろん着やすい1着。
街でも外遊びでも、どこで着てもオシャレにきまる1着。旅に持っていくときもコンパクトにまとまって、それでいてシワになりにくい。コーディネイトの仕方で色々な雰囲気に決まる点もお気に入り。
先シーズン初めて冬の滑走用に使用したジャケット。丈の長さとシルエットがめちゃくちゃ気に入っている。肩周りの動きやすさや、生地の柔らかさ。山から下山後してそのまま街に着ていけるオシャレ感もお気に入り。
SUP。五感をフルに使って自然を感じる時間が大好き。自然に癒されたいときはゆっくり漕ぎ、アクティブに動きたいときは技に挑戦したり、フィットネスをしたり。子供も一緒に乗って遊んだりと、色々なシチュエーションに合わせた使い方ができるのも魅力。友達と大笑いして腹筋が筋肉痛になるほど楽しいSUP。
ロードバイク&トレーニング。来年のトライアスロン挑戦を目標に今季ロードバイクを新調しました。それを機に現役時代以来のジムでのトレーニングも再開。始める前の面倒さと終わった後の爽快感とのギャップや、疲れて倒れ込んで天井を見上げた時の感じが好き。
キャンプ&フィッシング。基本的に夏は仕事が忙しく、子供達も夏休みなしで保育園に通う日々……。そんな中、今年はキャンプに行くことができて(それも仕事で、しかもウチから5分だったけど)、とっても楽しかった。
息子のケント(双子のかたわれ)が釣り好きなこともあり、釣りもセットで楽しめた最高の夏の思い出。それ以外は激烈に忙しい夏。3ヶ月が3日に感じるほど働いた。それは今なお現在進行形。
春は畑を耕し山菜採り、冬の片付けをしてグリーンシーズンの準備をする。夏は初夏に植えた野菜を収穫して、宿の仕事とBBQ三昧、そして青木湖で毎日のSUP仕事。秋はキノコを採り、お盆すぎに蒔いた野沢菜を雪が降る直前に収穫して野沢菜を漬け、畑の農作物を冬のお客さんの食事用に加工して、越冬準備をしながら待望の雪を待つ。
冬は、降り積もる雪に心躍らせ、宿仕事の合間に滑りに行く時間を虎視眈々と狙う。大好きなウエアに身を包み、1本でもグッドパウダーに出会えたらその日は1日HAPPY! 晴れた日にびっしりグルーミングされたゲレンデで気持ち良くターンできたら嬉しすぎる。
私達のライフスタイルに巻き込む形で、一年中、子供達と一緒に遊び、仕事の現場にもちょいちょい出没させています。子供達も外遊びが大好きだし、家族と一緒に過ごすことができるのがとてもいい。これが我が家のスタイルかな。
白馬で生まれ育ち、現在も白馬で生活しています。ホームマウンテンは徒歩3分の白馬岩岳マウンテンリゾート。お椀を伏せた形をした山で、後ろに白馬三山を背負っている。急斜面は少ないけど、変化に富んだコースとむき出しの地形はローカルに大人気。
子供の頃から、岩岳のあらゆる場所を滑ってきた。地形や起伏の多いコース、非圧雪やツリーラン、林間コースを滑りまくって山にスキーを教えてもらった。色々なシチュエーションを滑ることでポジションや技術も格段に上がったと思う。
もちろん雪も上質。平日は夕方までパウダーが残っていることも多く、人も少ないので、保育園に子供を送りだした後でもパウダーを楽しめるのは、忙しいお母さんスキーヤーにとってはとてもありがたい。
夏はマウンテンバイクも楽しめる。バンクとウェーブを繋いだフロートレイルは、初心者から上級者まで楽しめる国内でも最高のマウンテンバイクコース。「NORIKO WALL」というポイントがあるのもローカルには知られた話。どうやら私の生霊がいて、みんなを骨折に導くということで、今は閉鎖になっている(笑)。
2007年に行ったアラスカ・ヴァルディーズでの1本。ドロップポイントから滑走ラインは全く見えず、対斜面の撮影班からは、途中に岩もあるし、シュートも細いからやめた方がいいのでは? とのコール。それでも、どうしてもこのシュートを滑りたいと言って滑らせてもらい、最後まで集中して滑りきって天を仰いだ。自分が成長できたと感じた瞬間。
同じくヴァルディーズのピラミッド。大きく雪庇が張り出したドロップポイントには私ひとり。ドキドキ高鳴る鼓動とワクワク感、ひと握りの緊張と不安。色んな気持ちが入り交じる中で、どこからドロップしていいのかもわからず、先輩達に無線で交信しまくる私。
やっとドロップポイントが決まって雪庇の切れ間からジャンプ。着地した先に広がるのは、広大な急斜面と最後の最後に待っていた上質のGOOD POWDER。ハイスピードでターンを繋げて、スプレーを浴びて駆け抜けた。今でもあのラインとターン、雪の感じが忘れられない1本。
2008年Winter X gamesスキークロス4位のラン。ファイナルの6人に残った私は、スタートこそ出遅れたものの中盤で4番手に上がり、X-gamesの長いコースで虎視眈々と表彰台を狙っていた。ゴール前のセクションで3番手の選手に追いつき、ここで一気に刺そうと思った瞬間、気が早まってアイテムのこなしが雑になり、体ごと思い切り上空に投げ出された。
終わった、と思ったこのときミラクルが起きた。斜面に叩き付けられた瞬間に起き上がり小法師のように起き上がり、何ごともなかったかのようにレースに復帰。そのまま最後の30mキッカーをクリアしてゴール。結果、表彰台には届かなかったものの、自分のスキークロス人生の中では1番内容の良いレースになった。
こうして振り返ってみると、どの状況にも必ず決まって同じ人がいるんですよね。その人の名は佐々木大輔(笑)。最近はあまり一緒に滑っていないけど、間違いなく私に多くの楽しみと気付きを与えてくれた人。本人はきっとそんなこと思ってもいないと思うけど。
基本的にはあまり変わっていません。競技も楽しくて大好きだったし、いまでもポールを滑ったり、草大会に出ることも。子供と滑るのも、山で滑ることも本当に大好き。その日の天気や雪の状況に合わせて自分が1番楽しいスキーをする、ジャンルレスでオールラウンドが私のスタイル。
競技スキー時代と変わったことは、やっぱり関わり方は変わっているかも。スキーだけ、自分のことだけを考え、それだけに費やしてきた時間は、今、子育てや家のこと、仕事に向いているから、そういう意味で関わり方が変わったかな。
女性スキーヤーでよかったと思うのは、自分のスキルで世界と戦えたこと。きっと、自分が男性スキーヤーだったら見ることができない世界を見られたかなと思います。世界のトップと戦えることが本当に楽しかったし、結果を出して認めてもらえることで日本人の女性スキーヤーでもここまでやれるんだと知ってもらえた。おかげで世界中に多くの仲間ができました!
デメリットは男性に比べてパワーがないのに、持つ荷物の重さが一緒ということ。とにかくいろいろ、重い。そしてスキーのチューンナップがまた難題。エッジを削り、仕上げて、ベースを入れて、トップワックス塗って、剥がして、ブラシをかける。この一連の工程が女子には実に重労働。
あと、キャリアを重ねる上で難しいのは、結婚、妊娠、出産のタイミング。だけど、若い女性スキーヤーに言いたいのは、それはデメリットではないということ。むしろ、それは自分を成長させてくれて、豊かにしてくれ、とっても楽しい未来が待っている。タイミングは難しいけど、逃してほしくないと思う。冷えは妊娠の大敵とも言われているけど、スキーヤー、スノーボーダーはあえて寒いところにいる人種。普段から、身体を暖めることを意識して生活しましょう。
そもそもバランスが取れているのかどうかわからず、まだ模索中です。ラッキーなのはスキー場まですぐなので、行けるタイミングで滑ることができること。保育園に子供を送った直後にサクッと昼まで滑って……。その後は部屋掃除やら、夕飯準備やらでドタバタする事は確実だけど。
良い雪だからとか天気がいいからとか、そんなのは宿仕事して子育てしている今の私にはメチャクチャ贅沢な話。だから、撮影や仕事での1本の大切さが身にしみてわかるようになりました。
仕事で外に出るときは、宿の夕食の下準備などは前もって準備は当たり前。家族やスタッフの理解と協力は必須で、普段から旦那のやりたいことをやりたいように、夏も釣りに行かせることで恩を売っておく(笑)。それに大女将の御機嫌取りは最重要です。
そして、自分のスケジュールは早めに入れておいて、週末の保育園予約も忘れずに。自分が外に出やすいような環境をこっそり準備することが大事。
えーー! 50歳ですか?! ビックリ! きっと、子供達にクソババアと言われながら宿の切り盛りに追われて、それでも滑りたいから、「良い雪降るみたいだから、やまじうは休みにしちゃえ!」と適当なこと言って滑っていると思います。結局、今とあまり変わっていないけど、家族の時間を作って旅にでたり、畑をやったり、自然とともに健康に生きていたいです。
福島 のり子 / Noriko Fukushima
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ロッジ やまじう
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Mauka outdoor
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菅沼 浩 / Hiroshi Suganuma
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樋貝 吉郎 / Yoshiro Higai
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杉村 航 / Wataru Sugimura
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中田 寛也 / Hiroya Nakata
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福島 格 / Itaru Fukushima
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