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塚原 聡Satoshi Tsukahara
- なぜHESTRAを?
- どんなに吹雪いてても、しばれるような極寒の中でも、保温性に優れ、機能的で使いやすく、そしてヘビーデューティーなグローブはHESTRA以外にないと思う。使用状況に合わせて選べるグローブの種類が多く、デザインやカラーのバリエーションが豊富なのもHESTRAを選ぶ理由。
- 「Wakayama Mitt」を選んだ理由
- バックカントリーでの行動中、実は滑走時間はほんのわずかで、大部分はハイクやモードチェンジなどの作業。その際、汗を掻きやすいハイク時や、トランジション(シールやスノーシューの着脱時)作業時には、薄手の5本指グローブを使用する。そのため、ガイドは常時、ハイク用、滑走用、予備の3つのグローブを携行している。
- この「Wakayama Mitt」は、そのなかで滑走用または予備用に選ぶグローブの一つ。特に保温性にすぐれているため、指先が冷えやすい滑走時や撮影時には重宝している。また。グローブの中で指を動かして温めたりできるので、僕は1サイズ大き目を使用している。
- 気に入っているところ
- 豊富なカラーバリエーションとデザイン。絶妙なツートンカラーがおしゃれ。
- ライナーが外せること。今まではライナーがよれたり、装着感に若干のマイナス面を感じたが、このライナーは自然なフィット感が得られる。シーズンごとに洗えるのもグッド。
- 手首のパラコードによるフィット感の調整のしやすさ。緩みやすいというデメリットもあるが、特にミトンだとコードを引っ張るだけのシンプルな動作がしやすく、気に入っている。
- 使用状況
- 12月から3月中旬までの厳冬期。特に気温が低く深雪の時、バックカントリーでは滑走時に、ゲレンデではディープパウダーでのフリーランなどで使用。
- ほかにどんなモデルを使用していますか?
-
「Ergo Grip Active Wool」
常備する3つのグローブのうちの一つ。行動中の滑走時以外で使用。気温、時期によっては、同じカテゴリーの「Active Tactility」と使い分けている。特にこのウールライナーは暖かく、ハイク時のグローブとしてはベスト。 -
「Wakayama」
滑走用、予備用として「Wakayama Mitt」と同様の使い方。滑走時でも何かしらガイディング作業がありそうなときは、5本指にしている。 -
「Windstopper Pullover Mitt」
ゴールデンウィーク以降、素手でも滑れるくらいの気温になった時に、革製グローブだと濡れやすいので、ウィンドストッパー生地のミトン、5フィンガー兼用のプルオーバーミトンを時々使用。 - 最後に滑り手としてのモットーを
- 「どんな斜面でも、自己満足な滑りではなく、セーフティかつ観ている人を魅了する美しいライン取りと滑りを常に心がけてます。ガイドですが……(笑)」
Profile
- 塚原 聡 (つかはら さとし)
- 1969年、北海道北見市生まれ。キロロリゾートのある赤井川をベースに活動する北海道バックカントリーガイズ代表。人気の高いガイドであると同時に、雪山啓蒙活動の講師、地域アウトドア政策などのアドバイザー、メディアなどで活躍。北海道山岳ガイド協会副理事長、雪氷災害調査チームガイド部門代表、JMGA認定山岳ガイドI・スキーガイドⅡ
- CREDIT
- photo:Hiroshi Suganuma text:Satoshi Tsukahara, Chikara Terakura