今週はノルウェーからNORRONA社のディレクターがヴァカンスで日本を訪ねてくれています。
彼も忙しいオトコで、休みにどこへ行くかバタバタしててなかなか決められなかったらしいですが、「まあアイツらもいるしいろいろ教えてくれるからきっと楽しいだろ、日本でいっか」と急に決めたそうです。
出発間際に「どこへ行くといいかなあ、なんかある?」ってノープランの感じで異国に来る旅慣れた感じが羨ましくもあり、向こうでいつも歓待されている僕としては大歓迎なので、こんな梅雨空の時期にどこへ行っても、と沖縄八重山の離れ小島に送り込みました。
そんな彼らは、日本を訪れるとお土産に必ずと言っていいほど「AQUAVIT (アクアヴィット)」というお酒を持ってきてくれます。「ホダカ、知ってるか?これはな…」という会話をもう何回繰り返したことでしょうか。
アクアヴィットは北欧のスピリッツで、ジャガイモの蒸留酒になんかよく分からん香草で風味をつけたモノです。宴会の最後によく飲まされます。まあ北欧の焼酎というか、限りなくウォッカに近いというか、クスリみたいというか、えーと、なかなか独特にして複雑で味わい深いです。つまり、まあ、わかりますね。
通常は無色透明なのですが、このノルウェーの「LINIE」というのは、さらに樽で熟成させているため琥珀色をしています。さすが遠洋航海が得意のヴァイキングのお国柄、酒をさらに美味しくするためなのか、樽に寝かせて船積みされて赤道(linje リニエ)までの往復航海に出るのです。各ボトルに貼られたラベルの裏側には、そのアクアヴィットが乗船した船名と航海期間が銘記されています。海上で四ヶ月揺られるとなお独特の味わいを醸しだし、美しい琥珀色に熟成されてノルウェーに戻って来るのだ!と彼らは言うのです。
ですので、より、さらに、独特の味わいがします。
つまり、まあ、わかりますね。
僕はコッチ派だなあ。
HODAKA.
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