彼の姿をまぶたを閉じないと見れなくなってから早いものでというか、本当にあっというまに1年が過ぎました。この1年ももちろんいろいろありました。どちらかというといつも以上に。大変という言葉は生きている証なのかもしれないと思いつつ、どうやって生きていくのか、そんなことをリアルに考えるきっかけになった彼の存在に感謝をし、ふとしたときに涙を流している自分をなぐさめつつ過ごしてきました。存在に大小があるわけではないのでしょうが、その影響と彼のセルフプロデュースのすごさに圧倒され、あらためて存在の大きさを感じずにいられないことが何度もありました。

彼から学ぶべきことは彼を知るすべての方がそれぞれに感じてもらえればいいのですが、彼を知らない方にもわたくしたちが彼から学んだ、同じように雪山を愛した彼からのメッセージを伝えたいと思います。

雪山での遊び。 究極の大人の遊びだと思っています。それも命を懸けることができるようなそんな究極の自然との対峙。学びつつ、経験しつつ伸びていく人生を懸けての遊び。誰からも非難されることのない自分の遊び。

ただね、彼から学びました。命を懸けてもいいのかもしれない状況と心境はあるかもしれません。でも、生きて笑って帰らないといけないのです。そのためにできることがあれば、それは家族や仲間への責任でもあり、自分が大好きなこの遊びを継続するためにもなんでもやるべきだと思うのです。

ああしていれば、こうしていればと、起きた後に後悔しても後悔できるぐらいのケガ程度ならまだしも、二度とこの遊びができなくなるような後悔をしないためにも、です。

ヘルメットをかぶる。それもしっかりとあごひもを締めて。
まずはそこからなのでしょうか。かっこ悪いとか、なんだとかいろいろあると思います。でもね、もう一度考えてみてください。自分がどうあるべきか、どうしたいのか。答えは自分で見つけるしかありません。

若山