2月はぼんやり、連休があったら道東に行きたいなぁと思っていました。

というのも道東・清里町に「アウトドア・宿・マンディル」という、登山・サイクリング・ランニングなどアウトドアを楽しむ絶好の拠点ができたのです。

アウトドア・宿・マンディル全景
アウトドア・宿・マンディル

クラウドファウンディング等を利用して資金を集め、2021年7月10日に100年の歴史をもつ廃寺をリノベーションしてオープン。

2023年には「GOLDEN LARCH TRAIL」という秋、黄金色に輝くカラマツのトレイルを走るレースを開催。その時初めて訪れたのがこのマンディルでした。

店主の嶋田さんとはこのプロジェクトが始動したあと札幌店に来てくださったり、出身校がご近所だったりしてなんだか仲良し。いつも控えめで感謝を忘れない素晴らしい方なのですが、大胆なことをさらと成し遂げてしまう隅に置けない人です。

そんな道東行きたいなぁの呟きが、札幌店サポートランナーのミカさんの耳にとまり、さらに旦那様に届き、ついにキャラバンを組んで山巡りに出発しました!

一日目は札幌を午前0時に出発し、北海道にある日本百名山・斜里岳へ。

風も弱く、一日快晴。前日の降雪によりパウダーも期待できそうです。

今回の山行は斜里岳付近にある3つのピークに登るのが目的のピークハント組と、広大な斜面を滑って撮るライド組に分かれ、途中まで一緒に登りそれぞれの目的を果たして下山するというもの。

ハント組はライド組がどんなシュプールを描いてくれるのかワクワク楽しみにしています。

優しくてお茶目なブンちゃん

現地で合流した屈斜路湖在住の写真家でありアウトドアガイドの國分知貴さんが、写真を撮ってくれました。

後ろには東斜里岳
右が東斜里岳 左が南斜里岳

なかなかの積雪と無風。國分ことブンちゃんもこんな状態の斜里は来たことがないと驚きます。

大きく舞い上がる雪煙と、最高に気持ちよさそうなシュプール。

ピークハント組も3つの山頂へ。

東斜里岳 1,452m、斜里岳 1,547m、南斜里岳 1,442m。

二人がお揃いで履いているのは化繊の綿入りスカート。

HOUDINI 「 Sleepwalker

こちらは雪山登山に男女関係なく、最高におすすめしたいアイテムです。

スノーシュー登山はどうしても登りで汗をかくことが多いので、下半身は汗をかかない程度のレイヤリングにしたい。

けれど稜線に出ると寒くてお尻から冷える。そんな時にこのスカート一枚履いていけば、全て解決です。

腰回りは程よく保温し、暑さは下から逃がしてくれる。

通気性が高く、汗をかいても乾きやすいPrimaLoft® Blackを使用しているため濡れても暖かく耐久性も◎です。

サイズ感はスソが長いと邪魔になるのでぴったりめを選択。行動時はサイドジッパーを下からあけておくと良いでしょう。

ジッパーを全て開けて暑い時はすぐに脱ぎ小さく収納できます。

サイドジッパーをあけてダッシュもできる Sleepwalker

一行は無事に下山し、夕食の買い出しをすませマンディル徒歩2分のJR札弦駅併設・パパスランド温泉へ。

すっかり温まって店主の嶋田さんと一緒に鍋を囲み、明日に備えて早めの就寝。

翌朝は知床半島の付け根、斜里岳のおとなり海別岳 −ウナベツダケ− へ。

夏道がないためスキー登山で有名ですが、この日はちょうど風が当たってカチカチ。滑っても楽しくなさそうな斜面に二日酔いのM氏はため息。

山から流氷を望む
海を埋める流氷

山体が大きくなかなか終わらない登り。振り返ると流氷で海が埋め尽くされていました。

反対側には昨日登った斜里岳
反対側には昨日登った斜里岳
奥に羅臼岳
奥に現れた羅臼岳

ようやっと山頂へ続く稜線に到着。奥にかっこいい羅臼岳が見えます!

ミカさんお手製山頂標識

雪に埋もれて見えないため、手作りの山頂標識とお土産の標津羊羹で記念撮影。

稜線を越える・・と東に良さそうな斜面が。

うなだれていたM氏も水を得た魚のように滑り出しました。

日本百名山の斜里岳、海を臨む海別岳、はるか1,000km先からやってくる巨大な流氷。

今まで知らなかった道東の魅力を二日間で見つけることができました。

そしてその嬉しさを心に深く刻んでくれるのが、ホッと一息つける人と宿。

またこの地に足を踏み入れるのは、そう遠くない未来になりそうです。

FULLMARKS SAPPORO

伊藤さやこ