Ride more, ride møre
バックカントリーやフリーライド、そして深い山奥へと分け入るスキーツーリング。そうした雪山でのアクティビティを愛するすべての人に向けて、第4番目のスノーコレクションとなる「モーレ」が新たに加わりました。このコレクションは、既存のバックカントリー/フリーライドコレクションとツーリングコレクションのちょうど中間に位置しています。
約30kmに及ぶ谷地形が続くパウダーエリアから命名された「タモック・コレクション」は、遊び心をくすぐるようなデザイン性が特徴的であり、登場以来フリーライダーたちから愛されてきました。いっぽうスキーツーリングをこよなく愛する者にとって重要課題となる軽さ、動きやすさを追求しているのが「リンゲン・コレクション」です。
「モーレ・コレクション」は、そのギャップを埋めるための最適解となるラインナップ。コンセプト名は、ノルウェー西部に位置した地名に由来しています。海岸線が複雑に入り組んだフィヨルド地形が広がり、自身の体力や滑走レベルに応じた斜面へと港町から簡単にアクセスできるような場所。つまり、私たち滑走者にとっては天国のような地域からの命名なのです。
モーレがついにひとつのコレクションとして完成しました。モーレ・コレクションには、ベストに早変わりするインサレーション、穏やかな一日のためのソフトシェル・ビブ、そしてほとんどの人が家の暖炉でくつろぐことを選択するような悪天候の日でも身体を守ってくれるGORE-TEX製のハードシェルなどが揃えられています。今シーズンは、より多くの人にモーレ・コレクションの機能性を体験してもらえることが、とても楽しみです
Norrøna ambassador Fien Van Zweiten
モーレ・コレクションは、数年の期間を経て完成しました。しかし、その開発は、はるか昔に始まったとも言えます。なぜならそこには、数十年にわたるバックカントリー、フリーライド、スキーツーリングの歴史のなか、数々の製品開発で改良を重ねてきたデザインと技術が集結しているからです。
Decades of freeride perfection
ノローナのスキー/スノーボード用製品の開発の原点にあるのは、1986年、テレマークスキーヤーに向けて作られたウール織りのパンツです。もしくは、GORE-TEX製の初のスキースーツとして1998年に発表された「Couloir」もそうであると言えます。少なくとも、現在フラッグシップ・コレクションとして確固たる地位を築いている「ロフォテン・コレクション」が2004年に発売されたとき、多くの人々の共感を呼んだことは間違いありません。
ロフォテン・コレクションは、当時のフリーライド用ウエアの概念を一新しただけでなく、ノローナ独自のデザイン哲学である「ローデッド・ミニマリズム™」を確立しました。この理念のもと作られた製品は、高度な機能性を追求しながらも可能な限りクリーンであり、すべての重要なディテールを備えています。
モーレ・コレクションは、多くの点で、既存のスノーコレクション同士の隙間を埋める最適なバランスを実現しています。繊細なデザインで、耐久性に優れ、革新的な機能とソリューションを備えたデザインで仕上げられた、フリーライドにもツーリングにも対応するウエアです。
Tested in Møre
製品はノローナ・アンバサダーによって、数百時間にも及ぶテストが行われています。その多くは、インスピレーションの源となった地域のモーレでフィールドテストが繰り返され、完成へと至りました。このモーレに居を構え、コレクション開発に深く関わったプロのフリーライドスキーヤーであるアスビョルン・エッゲボ・ネスは、「møre thermo60 aero200 Jacket」について次のように説明しています。
どこへでも構いません。これは、どんな山岳エリアに向かったとしても対応する機能を備えたハイブリッド・ジャケットです。保温性に優れるジャケットから、重要な体幹だけを保護したいときに便利なベストと変化するので、バックパックの容量を軽減することができます。冬の凍てつくような日に最適なジャケットであり、春の陽光に恵まれた日のためのベストでもあります。つまり、一つを手に入れることで、二つの異なる製品を得ることができるのです。私はこの製品開発に関われたことを誇りに思います
Norrøna ambassador Asbjørn Eggebø Næss
ロフォテン諸島のスキーガイドでもあるアスビョルンは、ワンシーズンの間ずっとモーレ・コレクションを着用して活動を続けてきました。彼は、「møre flex1 Bib」が採用する素材について、生地の抵抗が少なく、非常に軽量でスムーズな動きを可能にし、ロフォテン諸島のような厳しい環境下であっても荒天・晴天にかかわらず、ハードな仕事の日々をより快適に過ごすことができると語っています。
サスペンダー付きのソフトシェル・ビブパンツは、ずっと私のウィッシュリストにありました。それは、保温性に優れながら風通しがよく、不快な蒸れを逃してくれるような換気性能を備えた一着です。ビブは、いわば「煙突効果」の状態を作り出し、身体の熱が上昇して衣服外へと放出されます。腰回りを締め付けるウエストベルトがないので、熱が閉じ込められることはありません。発生した体熱を利用したいならば、ジャケットを着てジッパーを閉め、フードを被る。これで、暖かな空気をウエア内に閉じ込めることができます
Norrøna ambassador Asbjørn Eggebø Næss
スプリットボーダーのエーミル・レーンダーツは、モーレ地域のなかのヴォルダと呼ばれる小さな村に定住することを選択しました。ここはスンモーレ・アルプスの中心地であり、ノルウェーの大自然を堪能するためにはうってつけの場所。毎年冬に訪れる大雪を存分に楽しむことができる、夢に描いたような土地に構えた素晴らしいベースキャンプなのです。
エーミルは、「møre Gore-Tex Jacket」を、スプリットボード・アドベンチャーのための究極の一着だと表現し、その軽量性、透湿性、完全防水性、そしてパフォーマンスとスタイルの完璧なバランスを実現したデザインについて称賛しています。さらに、「møre Gore-Tex Salopette」についても同様に、自身のスノーボーディング・スタイルに必要不可欠な機能性とデザイン性を備えた頼みの綱であるとも語っています。
サロペットのデザインは、ここモーレでのビッグマウンテン・アドベンチャーにぴったりです。とにかく軽量で、透湿性に優れ、どんな状況にも対応できるので、ひと冬を通じで信頼できます。あらゆる天候で機能するGORE-TEXの保護性能とスマートなベンチレーションシステムを備えていて、私が計画するスプリッドボード・ミッションのための完璧な相棒です
Norrøna ambassador Emil Leenderts
フリーライドやツーリングを求めるすべての滑走者のために究極のアウトドアウエアを提供すること。これが新たにモーレ・コレクションを開発した目的でした。そして、モーレに住む人々や、この土地で活動するノローナ・アンバサダーたちのように革新的であり続け、新しい解決策を求め続けているのと同じように、ノローナはスキーやスノーボードのための最適解を探求しながら製品開発を続けていきます。それは常に私たちが取り組み、これまでに成し遂げてきたことでもあるのです。
møre products
バックカントリーに出かけるときはもちろん、日常着としても「møre octa Zip Hood」と「møre thermo60 aero200 Jacket」を愛用しています。私はとても寒がりなので、山中で頻繁に冷えてしまうことを経験してきましたが、この2種類のインサレーションはシチュエーションに合わせた保温力で、行動時も停滞時も身体を守ってくれます。そして、軽く柔らかな着心地なので、自由に快適に行動することができ、山中で過ごす一日においては、ほかに代えがたい存在です。さらには、なんといっても、どちらのウエアも100%リサイクル素材で作られていること。そのことが、お気に入りの理由にもなっています
Norrøna ambassador Petra Ohlson