全国二千万人の背負子ファンのみなさま、いかがお過ごしでしょうか。
まだたった一回の山行しかしていないにも関わらず、背負子倶楽部はすでに巷で話題のようです。先日もセールヘルプで直営店の店頭にいたら「あの、ショイコの方ですよね?」と声を掛けられました…。いいのかな? ま、いいか。
みなさまのご期待にお応えして差し上げねばなりません。
第二弾は、うだるようなナツの盛りにおこなう、ということに。
ウル「ねえねえ、えんどーくん、今度はさ、ヤマん中で流しソーメン食わない?」
ボク「……」
ウル「2mぐらいの青竹を担いで沢登りしてさ、オチョコもハシもその竹で作ろーよ。」
ボク「……」
ウル「ナツといえば暑い、暑いといえば涼みたい、涼みたいといえば流しそうめん!」
ボク「……。やるならスイカと夏野菜の天麩羅までちゃんとオレはやりますよ。」
ということで、第二回は「背負子でゆくナツの納涼流しそうめん山行」となりました。
くだらねえなあ、などとは言ってはイケマセン。
バカなことをいかにヤマでちゃんと真剣にやるかなんです。
場所は「近くて良き山」谷川岳。本谷や宝川ナルミズ沢と並んで沢登りの入門編として名高い湯桧曽川の東黒沢にしました。ナメ床がどこまでも続く明るい沢でオススメですよ。
前回の第一回表銀座で、ビールケースを担いだ部員の背負子が、帰りは軽くなってたのに下山口まで申告しなかった、という大事件が起こりました。その教訓を活かして今回より入山と下山で厳正な計量審査がおこなわれることとなりました。
写真はウルシヤマ部長の背負子。コンパクトな収納でありながら発泡スチロールの中には飲み物(ほぼすべて酒)ギッチリのため20キロ超え。液体のため沢のヘツリで浮かないのがデメリットです。ちなみにワタクシは調理道具メインのため20キロちょうどでした。測って分かったんですがけっこう重いんだね。
今回初参加の弊社社員は、当然ながらいちばん重たいものを持たされることになります。当然ながら青竹担当となります。伐ったばかりの乾いてない竹って、すんげえ重いのって知っていました? だいたい25キロありました。当然ながらこのように長めのパッキングになります。
気楽な日帰り沢登りのはずが、前夜から新潟の銘酒を一升飲んじゃったため、頭痛二日酔いスタート。ほぼチンドン屋さん状態。5人で荷物が100キロぐらいでしょうか。いったいこの人達は何がしたいんでしょう。それにしてもやはり、ひとりだけ異様な姿です。
しばらく行っていなかったのでビックリしたんですが、水上ってキャニオニングっていう遊びのメッカなんですね。お盆真っ盛りだったせいで、土合口の入渓ポイントには子供から家族から若い女性まで、なんと100人ぐらいのヒトがおりまして、家財道具的なものを背負った夜逃げ一家みたいなオジサンたちはすごーく目立ってしまいました。
写真を撮らせてください、という声をにこやかにやり過ごし、我々は混雑する下流を避け、名物20mハナゲ滝を越え、白毛門沢と別れて東黒沢の上流部へ。滝の下にたくさんの観光客が。
最上流の誰もいない適当な場所にて本日の川床レストラン。まずはそうめん流しの設備。半分に割って中をくりぬき針金で止めて、、、天然の沢水に設置してゆきます。
おちょこ、コップ、はし、、、すべての道具も現地で作成。てんぷら用のあの長くて太い箸も作ってもらいました。もちろん機能的なカップやスプーンなんてものは持ち込み厳禁です。
会社に転がっていたアルミ寸胴ナベでそうめんをゆで、フライパンではシェフが夏野菜の天麩羅をその場で揚げてくれます。ってシェフはオレですが。シェフのウェアは合羽橋で売ってます。アウトドアでの機能性はありません。濡れると寒くて重いです。
あとはひたすら流して食う→テンプラ→飲む→またゆでる→の繰り返し。
あまりに美味すぎて途中から酔っちゃって、肝心のところの写真が少ないのが残念です。
ナツのいい思い出でした。
秋は、、、やるのかなあ。
きっとやるんだろうなあ。
副部長ホダカ
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